【相手に理解・納得してもらえる話し方とは?】
「熱心に話しているのに伝わらない」「話の内容がわかってもらえない」と感じることはないですか?
そのときは、相手が理解する言葉に置き換えることで、納得感を得ることができます。
今回は、相手に「あっ! なるほど!」と思わせる話し方のヒントをご紹介します。
■自分の世界観だけで話すと伝わらない
伝えたいことが伝わらないのは、自分の世界観で話してしまうから。
言い換えると、自分が理解できる言葉で相手に説明しているのです。「あっ! なるほど!」と腹に落ちるように理解してもらうためには、相手の生活で起きている出来事(エピソード)にたとえること。
そうすると、実感がわいて心底理解してもらうことができます。
相手に理解してもらうには、聞き手が一番イメージできるシーンを浮かべさせることが大切です。
相手の性別、年齢や職業によって世界観もそれぞれ。
たとえば、上司が部下へ「仕事で問題が起きそうなときには、とにかく早く連絡をすることで大問題にならずに済む」ことを伝えたいとします。
心から相手に理解させるには、「仕事で問題が起きそうなときには、とにかく早く連絡をすることで大問題にならずに済むよ」と言うだけでは駄目なのです。
自分のエピソードを入れるとよりよくなります。今度は、相手の立場で例え話を考えてみましょう。
(新入社員に対して)「同期の仲間と食事会を催すことになり楽しみにしていていたけれど、3日前になって仕事でどうしても行けそうもないことがわかった。
うっかり仕事の忙しさで幹事に欠席の連絡をせずにいて、当日に行けそうにないことを連絡した。
すると、当日のレストランのキャンセルはできないと言われ、結局会費は払うことに。
気付いた時にすぐに連絡をすれば、こんなことにはならないよね」
新入社員だと、先輩の仕事の都合でスケジュールを変更せざるを得なかったり余裕もなかったりして、うっかり連絡をしなかったということもあるでしょう。
それが理由で事が大きくなってしまうことがあります。例え話をすることで、聞き手は自分のこととして考えられ理解が深まります。
■数字は想像できるものに置き換える
なんとなくわかるけど、なんとなくしか理解できないものに対して数字で表現する方法があります。
数字で書かれているものを伝えるときに、そのまま表現しても「そうか!」とは思いません。
というのも数字では大きさや分量がわからず実感が沸かないからです。
たとえば、これら大きさ、長さをすぐに理解できますか?
・10cmの正方形の箱
・30?の長さのひも
・32インチのテレビ
このように表現するとどうでしょう。
・10cmの正方形は「CDジャケットをひとまわり小さくしたくらい」
・30センチの長さは「A4用紙の長辺くらい」
・32インチのテレビは「新聞を開いたくらいの大きさ」
日頃、身近にあるものは大きさや長さを無意識に覚えているものです。
そこで数字だけでなくイメージしやすいものに例えることで、「そうか!」と理解してもらえます。イメージした映像とともに数字も覚えているものです。
ぜひやってみてください。